写真日記じゃねえのかよ!というツッコミをうけそうですが、それはおいといて。
人との待ち合わせの約束があったので京都に行ってきました。
待ち合わせ時間まで余裕があったので、鴨川沿いを三条から四条までリズムよく歩き気分はまさに某侯爵です。待ち人が遅れるということなので、四条大橋の上でしばし辺りを観察することに。
まず目についたのが鴨川の上を優雅に飛び交うトンビの集団。見てると僕がグライダーで飛んでた頃を思い出しました。上昇気流をつかんで高度を上げ、その上昇気流がブレークしたらさらなる上昇気流を求め風上へ機首を向け速度を上げる。トンビもまったく同じことをしてるんですよね。誰に教えてもらった訳でもないのに、息を吸うがごとく当たり前に風をつかみ、かつ最短の方法で上昇する。ただただ感心。いくら科学技術が発展しても人間が自然界の法則原理から学ぶべきことはまだまだありそうです。
トンビが気づけばどっかに行ってしまったので振り返って車道に目を向けると、何かを配達途中のカブに乗ったおっちゃんを発見。そのおっちゃんは信号待ちが長いので一度スタンドを立ててバイクから降り、荷物チェック。荷物の重心を正し再びバイクにまたがる。それでも信号はまだ赤のまま。しまいには寒いのかハンドルに向かってワンツーパンチを数発かます。問題はこのあと起きました。やがて信号が青になり、おっちゃんはそのまま出発。そう、スタンドを立てたままで。僕はおっちゃんの後ろ姿を見送りながら、おいおい。。。。。。やばいんじゃないの。。。。。と他人事ながら心配でなりません。ただただ左折せずに目的地に到着することを願うばかり。
最後にいつも気になってしょうがないのが京都の景観。歴史的景観の背後に、安っちい無機質の箱の乱立。もうちょっとどうにかなりませんかね。日本には借景という概念がそんな遠くない昔までは生きてたの、日本人特有の美的感覚にどこへいっちゃったんでしょう。部分的に見れば世界に誇れるすばらしい寺社仏閣が多くあるんですが、そんなすばらしいものを見た後に街に目を向けるとちょっとねー。景観がよくなったら街そのものの付加価値があがるのに。今なおパリが人々を魅了して止まないのは、これまでに並々ならぬ景観保全のための努力があったからです。
鴨川沿いだってほらこの通り。お邪魔虫を消しときました(笑)。それだけで随分と印象が変わってくるもんです。
待ち人が到着したのでとり合えずここで観察は終了。日頃からきょろきょろしてると色々と発見があっておもしろいし、少しずつでも賢くなっていく気がします。目指せ子供に何を聞かれても答えてやれるパパ!!(良いオチが思いつかなかった)