存在は知っていたけど、なかなか行く機会がなかった旧福知山線の廃線跡にサークルOBと行ってきました。廃線と言ってもそんなに昔のことではなく、ほんの十数年前までは使用されていました。しかし三田の山奥が開発されてベッドタウンになり、大阪との連絡を高速化する必要性が出てきました。渓谷を貫ける旧福知山線は単線のうえ、新快速などの高速鉄道を通せないってことで新たに現在使用されている福知山線が引かれたわけです。そこで昔からある単線は廃線になってしまいました。年代的に僕の小さい頃にはまだ残っていたから、三田にある田舎のおばあちゃんの家に行くときには使っていたはずなんですよね。当時の僕の世界観からすると三田に行くことすら大冒険で、ディーゼル車が鉄橋を通過するたびに大ハシャギしていたのを微かながら覚えています。そんな思い出のある鉄道が廃線になってるなんてなんか寂しいものです。
廃線にもっともアクセスしやすいのは武田尾駅ということなのでそこまでは車で。宝塚から直線距離は近いのに、直接行ける道が無いので一山越えて行く必要があります。その道が細いの何の、おまけに先日降った雪がまだ残っています。スタッドレスタイヤを履いてるのにプリティにおしりフリフリです。極めつけに駐車場のある温泉旅館まわり、熟練教官もびっくりの狭路でした。ラインをぎりぎりに取っても余裕は5cm程度しかありません。左は策の無い川、右は石垣。こすらずに抜けれたときには感動モノでした。次くるときは電車で来よう。それが僕たちの全会一致の結論です。温泉旅館の女将さんに断りを入れ、ひとまず駐車させてもらって廃線見学後にお風呂に入る事にしました。
所々枕木が残っているので、自転車に乗っている僕たちはえらい難儀しました。でも楽しい。整備されたハイキングコースではないと看板に書いてあったとおり、トンネル内はライトもありません。全てが自己責任です。
光はあっという間に闇に吸収されていきます。足を踏み入れるのに少々戸惑いました。中は言葉の通り真っ暗。眼を開けてても閉じていても見えるものは一緒です。夜でも明るい世界の住人にとってはかなり非現実的体験です。
出口の光がなんか嬉しい。トンネルを抜けるとそこは。。。。。。
廃線の終点である生瀬までを往復して、温泉で汗を流しました。温泉という割には色も匂いもないんで成分表を見てみたらラドン温泉でした。個人的にはなんか被曝してるみたいであまり好きくない泉質です。やっぱり白く濁った硫化水素泉とかが温泉ぽくっていいです。そうは言うものの、適度な湯温にだまされついつい長居しちゃいました。
帰りには宝塚でちょっと遅めの昼ご飯。運動して風呂に入った後の飯はうまい!そんな幸せを感じる為に体を動かすんですね。家からそんなに遠くないから今度は自走して行きますかい。